データで見る日本と世界の「億万長者」

「億万長者」なんて自分には関係ないと思われているかも知れません。
ここでは、彼らのように億万長者になるというよりも、億万長者が持つ「億万長者マインド」を身につけて成功を目指そうという内容になっています。必ずしも億万長者になろうというものではありませんが、億万長者マインドは、誰もが知っておいて損のない成功への近道なのです。
ではそもそも「億万長者」とはどういった人でしょうか?単純に定義すれば「純資産を最低でも1億円以上有している人」、よく聞く「ミリオネア」です。
イギリスにある不動産コンサルタント会社ナイト・フランクが発表している、世界の「富裕層」に関する「ウェルス・レポート」というデータがあります。
2015年3月に発表された内容を見ると、30億円以上の資産を有する「マルチミリオネア」は世界で1万2850人。世界の総人口が約72億6000万人とすると、対人口比は約0.002%です。このうち資産1000億円以上の超富裕層「ビリオネア」は、たったの1844人です。「ミリオネア」は1780万8831人で「意外と多いな」と感じるかもしれませんが、世界の人口で割れば約0.2%にすぎません。
ミリオネアが日本国内にどれくらい存在するかというと、人口比で0.5〜0.7%、だいたい60万〜80万人ほどです。 4人1クラスの学校でいえば、1クラスあたり1人もいません。10クラスでも2〜3人程度ですから、第2次ベビーブーム世代(およそ1970年代前半生まれ)の高校時代、1学年で2~3人ぐらいといった規模です。これは総人口比ですが、成人人口や労働人口などに絞ったとしても狭き門には違いありません。

ところで、「億万長者」と聞いて、みなさんはどんな人物像を思い浮かべるでしょう?
その中身は多種多様だと思いますが、共通するものとして「自らあくせくして働いていない」というようなイメージがあるのではないでしょうか。
実際、大きな成功を収めてしまえば、多くの場合、その人物は肉体労働から解放されます。労働所得よりも不労所得の割合が増えていきます。お金がお金を生むという、資本主義の本質をとらえたサイクルに入るからです。
その不労所得者ですが、日本では人口比で5%ほど存在しています。つまり95%の人は、どこかに雇われ労働力を提供する対価で生活しています。
この数字に大きな隔たりがある55の仲間から5の仲間に入ることも、「成功」をつかむためのステップといえるでしょう。ここで勘違いしてはならないことを、「社長になる」ことを例に説明します。
ある企業に就職し、成果を挙げながら社内での声望を高め、順調に出世して最終的に社長の座を射止める、という「成功の道」もありますが、これでは「雇われ社長」でしかなく、究極のところでは「労働所得者」のままです。もちろん、労働所得者といえども高額所得者に名を連ねている人は、特に日本には多く見られます。 しかし、あなたに目指してもらいたいのは、このタイプではありません。肩書きは変化しても、「成功」を軸にして立場を冷静に見れば、あなたは何も変わってはいないのです。
もちろん、「雇われ社長」 でも多大な発言権を得て強大な権力を握るパターンも考えられますが、その立場が未来永劫、安泰だという保証はありませんし、社長としての責務を果たさなければ報酬が得られないのです。
ここで示す「成功」は、報酬を得るために、「会社の存在」というような、不安定な外的要因が大きく影響してくる性質のものではありません。 もっと自分が主体的に動けて、能動的に富を得る、それこそが、みなさんがつかみ取りたい 「成功」なのだと私は考えています。
そこで次に、「億万長者マインド」と「貧乏人マインド」の差異を、先達が示してくれた具体例を見ながら次回は説明したいと思います。

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